宇部市議会 > 2005-03-01 >
03月01日-01号

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  1. 宇部市議会 2005-03-01
    03月01日-01号


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    平成 17年 3月定例会(第1回)平成17年 3月(第1回)宇部市議会定例会会議録 第1号議 事 日 程 (第1号)        平成17年3月1日(火曜日)───── 午前10時開議 ─────第1 会議録署名議員の指名第2 会期の決定第3 市長の施政方針演説及び議案第1号から第47号までについて(上程・提案理由の説明) 議案第 1 号 平成17年度宇部市一般会計予算 議案第 2 号 平成17年度宇部市食肉センター事業特別会計予算 議案第 3 号 平成17年度宇部市国民健康保険事業特別会計予算 議案第 4 号 平成17年度宇部市中央卸売市場事業特別会計予算 議案第 5 号 平成17年度宇部市地方卸売市場事業特別会計予算 議案第 6 号 平成17年度宇部市小串土地区画整理事業特別会計予算 議案第 7 号 平成17年度宇部市下水道事業特別会計予算 議案第 8 号 平成17年度宇部市公共用地造成事業特別会計予算 議案第 9 号 平成17年度宇部市簡易水道事業特別会計予算 議案第 10号 平成17年度宇部市営駐車場事業特別会計予算 議案第 11号 平成17年度宇部市老人保健医療特別会計予算 議案第 12号 平成17年度宇部市農業集落排水事業特別会計予算 議案第 13号 平成17年度宇部市介護保険事業特別会計予算 議案第 14号 平成17年度宇部市交通災害共済事業特別会計予算 議案第 15号 平成17年度宇部市水道事業会計予算 議案第 16号 平成17年度宇部市交通事業会計予算 議案第 17号 平成17年度宇部市ガス事業会計予算 議案第 18号 平成16年度宇部市一般会計補正予算(第6回) 議案第 19号 平成16年度宇部市公共用地造成事業特別会計補正予算(第1回) 議案第 20号 平成16年度宇部市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3回) 議案第 21号 平成16年度宇部市老人保健医療特別会計補正予算(第3回) 議案第 22号 平成16年度宇部市介護保険事業特別会計補正予算(第3回) 議案第 23号 平成16年度宇部市交通事業会計補正予算(第3回) 議案第 24号 平成16年度宇部市ガス事業会計補正予算(第2回) 議案第 25号 平成16年度宇部市小串土地区画整理事業特別会計補正予算(第2回) 議案第 26号 平成16年度宇部市下水道事業特別会計補正予算(第5回) 議案第 27号 平成16年度宇部市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3回) 議案第 28号 平成16年度宇部市水道事業会計補正予算(第2回) 議案第 29号 宇部市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例制定の件 議案第 30号 宇部市長等の給与に関する条例及び宇部市特別参与設置条例の一部を改正する条例制定の件 議案第 31号 宇部市手数料徴収条例中一部改正の件 議案第 32号 宇部市基金の設置、管理及び処分に関する条例中一部改正の件 議案第 33号 宇部市国民健康保険条例中一部改正の件 議案第 34号 平成十七年度分から平成十九年度分までの楠地区における宇部市国民健康保険料に関する条例制定の件 議案第 35号 宇部市国民健康保険高額療養費基金条例廃止の件 議案第 36号 宇部市環境保全条例改正の件 議案第 37号 文化財保護法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例制定の件 議案第 38号 宇部市中央卸売市場業務条例中一部改正の件 議案第 39号 宇部市農業委員会に関する条例中一部改正の件 議案第 40号 宇部市営住宅条例中一部改正の件 議案第 41号 宇部市下水道条例中一部改正の件 議案第 42号 山口県自治会館管理組合への加入について 議案第 43号 市町村の廃置分合に伴う山口県市町村災害基金組合を組織する地方公共団体の数の減少について 議案第 44号 宇部市過疎地域自立促進計画(平成16年度)の変更について 議案第 45号 宇部市過疎地域自立促進計画(平成17年度~平成21年度)の策定について 議案第 46号 宇部市土地開発公社定款の変更について 議案第 47号 土地取得の件(流通施設用地)────────────────────────────────────────本日の会議に付した事件・日程の全部────────────────────────────────────────出席議員(45名)      2番  山 村 通 弘 君      3番  柴 田 敏 彰 君      4番  河 村 哲 夫 君      5番  岩 本 幹 夫 君      6番  橋 本 嘉 美 君      7番  岡 村 元 昭 君      8番  原 野 浩 義 君      9番  笠 井 泰 孝 君     10番  下 井 洋 美 君     11番  利 重   晃 君     12番  重 枝 尚 治 君     13番  有 川 眞理子 君     14番  岡 本 公 一 君     15番  藤 井 正 晴 君     16番  長谷川 耕 二 君     17番  沖 谷 和 夫 君     18番  今 本 克 己 君     19番  河 野 健 治 君     20番  山 本 清 司 君     21番  猶   克 実 君     22番  山 本 哲 也 君     23番  東   哲 郎 君     24番  志 賀 光 法 君     25番  荒 川 憲 幸 君     26番  大 野 京 子 君     27番  新 城 寛 徳 君     28番  村 上 恵 子 君     29番  射 場 博 義 君     30番  高 井   仁 君     31番  木 下 英 信 君     32番  大 谷 誠 文 君     33番  三 戸   充 君     34番  広 重 市 郎 君     35番  兼 広 三 朗 君     36番  植 松 洋 進 君     37番  川 上 和 恒 君     38番  林     勉 君     39番  田 中 敏 弘 君     41番  岩 村   実 君     42番  佐 原 紀美子 君     44番  杉 山 孝 治 君     45番  野 田 隆 志 君     46番  河 村 泰 輔 君     47番  青 木 晴 子 君     48番  小 川 裕 己 君────────────────────────────────────────欠席議員(2名)                 1番  真 鍋 恭 子 君     40番  山 下 勝 由 君────────────────────────────────────────説明のため出席した者       市長             藤 田 忠 夫 君       助役             縄 田 欽 一 君       収入役            花 井 正 明 君       常勤の監査委員        矢 富 敏 肆 君       教育長            前 田 松 敬 君       特別参与           武 波 博 行 君       水道事業管理者        今 井 信 之 君       交通事業管理者        三 戸 宏 文 君       ガス事業管理者        山 本 正 廣 君       総務部長           宗 内 敏 和 君       総合政策部長         西 山 一 夫 君       財務部長           和 田 誠 一 郎 君       市民生活部長         福 山 清 二 君       環境部長           矢 野 洋 司 君       健康福祉部長福祉事務所長〕 内 平 俊 雄 君       経済部長           山 下 憲 章 君       土木建築部長         岩 本 哲 男 君       都市開発部長         岡 田 勝 長 君       下水道部長          下 道 英 雄 君       楠総合支所長         横 屋 幸 児 君       消防長            中 山 武 久 君       教育部長           原 谷 恒 雄 君────────────────────────────────────────事務局職員出席者       局長             岡 田 惇 君       次長             吉 本 栄 三 君       議事課長           小 田 周 志 君       庶務課長           山 根 正 弘 君       議事課主幹          熊 高 昌 喜 夫 君       議事課長補佐         山 﨑 泰 秀 君       調査係長           山 本 敏 夫 君       議事係長           池 田 篤 史 君───────────────────────────────────────────── 午前10時開会 ───── ○議長(杉山孝治君) おはようございます。これより、平成17年3月(第1回)宇部市議会定例会を開会いたします。───────────────────────────────────────────── 午前10時開議 ───── ○議長(杉山孝治君) 直ちに本日の会議を開きます。    〔諸般の報告〕 ○議長(杉山孝治君) この際、事務局から諸般の報告をいたさせます。 ◎事務局次長(吉本栄三君) 報告いたします。 本日の出席議員数は、ただいま45名であります。 なお、真鍋議員、山下議員は欠席の旨、届け出がありました。 次に、本定例会の付議事件について申し上げます。 本日付をもちまして、市長から平成17年度宇部市一般会計予算外46件の議案の提出がありました。 次に、市長の議会に対する報告について申し上げます。 2月22日付をもちまして、地方自治法第108条第1項の規定に基づく専決処分3件の報告がありました。 また、2月23日付をもちまして、金品の採納について報告がありました。 次に、監査委員の議会に対する報告について申し上げます。 2月25日付をもちまして、収入役所管分及び各公営企業管理者所管分例月出納検査の結果に関する報告がありました。 ただいま申し上げましたこれらの報告書は、いずれも各控室に掲示しておきました。 以上で報告を終わります。 ○議長(杉山孝治君) 以上で、諸般の報告は終わりました。──────────────────────────────────────── △日程第1会議録署名議員の指名 ○議長(杉山孝治君) 次に、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において岡村元昭君、田中敏弘君を指名いたします。──────────────────────────────────────── △日程第2会期の決定 ○議長(杉山孝治君) 次に、日程第2、会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。 本定例会の会期は、本日から3月25日までの25日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉山孝治君) 御異議なしと認めます。 よって、会期は25日間と決定いたしました。──────────────────────────────────────── △日程第3市長の施政方針演説及び議案第1号から第47号までについて(上程・提案理由の説明) ○議長(杉山孝治君) 次に、日程第3、市長の施政方針演説及び議案第1号から第47号までの都合47件を一括議題といたします。 市長の施政方針演説及び議案の提案理由の説明を求めます。藤田市長。    〔市長 藤田 忠夫 君 登壇〕 ◎市長(藤田忠夫君) 平成17年3月市議会定例会の開会に当たりまして、平成17年度の市政運営に係る基本的な考え方と予算案の概要について申し述べ、市議会議員各位をはじめ、市民の皆様のより一層の御理解と御協力をお願いするものであります。 近年、わが国の財政は、国、地方ともに巨額の債務残高を有するなど極めて厳しい状況にあり、経済においても、緩やかな回復基調にあるとはいえ、人口減少社会においては、これまでのような高度成長は期待できないものと思われます。 また、国においては、三位一体の改革や市町村合併の推進など、地域の真の自立、地域主導に向けた取り組みが強力に進められており、今、経済社会のシステムは、より地域に軸足を置くものへと、大きく変革しております。 こうした中、本市の財政を取り巻く環境は、福祉関係経費や公債費等の増大から、大変厳しい状況が続いております。 このため、合併後初の通年予算となる平成17年度予算編成に当たっては、自主財源の確保と既存事務事業の徹底した見直しはもとより、国からの財政支援や管理部門の統合等、合併による財政効果を最大限生かすことによって財源を見出し、真に必要な行政サービスの持続と、福祉関係経費など直面する政策課題への的確な対応、新市建設計画重点戦略プロジェクトを中心とした施策の重点化を図りました。さらに、公債費負担の増大が財政構造硬直化の要因となっていることから、市債については市税等の単独市費で返済する市債残高の圧縮にも努めました。 その結果、予算規模は、一般会計において598億1,000万円、特別会計において601億630万円、合計1,199億1,630万円となったものであります。 なお、三位一体改革の影響は、税源移譲はあるものの、国庫補助負担金の廃止・削減や地方交付税総額の抑制により、現時点では、一般会計で約1億4,000万円の減と見込んでおり、厳しい財政状況が続くものと予測されることから、今後とも、より一層効果的、効率的な財政運営に努めてまいります。 このような厳しい見通しの中、今後本市が分権型社会を担う行政主体として、長期的な視点に立ち、地域経済の活性化や地球規模での温暖化対策など、本市を取り巻く様々な課題に的確に対応していくためには、組織体質の改善、財政基盤の強化、さらには、地域全体の英知の結集を積極的に進め、政策形成能力をこれまで以上に高めることが重要であると考えております。 こうした認識のもと、多様な民間活力の導入を視野に入れながら、期間延長した第二次行財政構造改革推進計画に沿って、行財政改革に取り組んでまいります。 さらに、昨年12月には、山口大学との間で地域の活性化と発展への寄与を目的とした包括的連携・協力に関する協定を締結したところであり、今後とも地域の高等教育機関との連携を密にするとともに、さらには、市民との協働・人材育成・行財政改革など、これからの行政経営のあり方について、早稲田大学大学院とも連携を進め、政策形成に、より専門的、多角的な視点を取り入れてまいります。 また本市は、昨年11月、楠町との合併により、今後激化する地域間競争への体制の整備、行財政基盤の強化に向け、新しい宇部市としての第一歩を踏み出しました。今後、上水道事業の統合や消防・防災体制の整備充実、さらには、楠地域のまちづくり基本的方針となる都市計画マスタープランの策定やケーブルテレビ網の整備など、地域の一体性の確立と均衡ある発展に向けた取り組みを着実に進めるとともに、広域合併の実現に向けて、引き続き努力してまいりたいと考えております。 新市では、新市の一体感を醸成するためのまちづくりの基本理念「輝く人と自然 ふたつの原石に夢を彫るまちづくり」のもと、都市基盤、生活基盤、保健・医療・福祉、教育・文化、産業振興、地域づくりの分野において、市民、NPO、コミュニティー組織などとの協働により、地域の特性を生かした創造性豊かなまちづくりを展開してまいります。 さらに、本市が地域間競争に打ち勝ち、将来に向けて持続的に発展を遂げていくために、4つのプロジェクトを戦略的に推進いたします。 その一つ目としては、地域産業の創造・育成です。 本市においては、産学官連携による新規産業の創出と、雇用の拡大に向けて、メディカルクリエイティブセンターの整備や、市内中小企業技術高度化販路開拓等を促進するための補助制度など、ハード・ソフト両面にわたり充実した支援策を講じているところであり、産学共同研究による新技術・新商品の開発など、現在、活発な取り組みが展開されております。 さらに、昨年、本格事業実施となった知的クラスター創成事業は、産学官の連携推進に大きな弾みをつけるものであり、宇部発の国際競争力のある医療機器産業の創出と新たな産業集積に向け、大きな期待を寄せているところであります。 今後もこうした取り組みを一層促進するため、引き続き、山口大学等との技術面や機能面でのさらなる連携を図るとともに、新製品開発のための貸工場の増設や、ベンチャー・起業化の支援等を行ってまいります。 また本市では、基礎素材型産業が集積し、他地域に比べて再資源化を容易とする産業特性を有していることから、各種奨励措置の充実や土地リース制度等を活用し、次世代型・リサイクル型環境産業等企業誘致活動に力を入れてまいりたいと考えております。 また近年では、食の安全性に対する懸念が高まるにつれ、地域における農産物の自給力を高めることが大きな課題となっております。このため、本市の特性を生かし、今後は消費者の食材に対する安心の創出と生産者の意欲向上につながる地産地消の取り組みをより一層促進させるなど、農林水産業の振興、ひいては地域活力の維持・向上を図ってまいりたいと考えております。 具体的な取り組みとしては、学校給食での活用も含めた流通販売ルートの構築、有機・低農薬栽培などの付加価値化を進めるとともに、楠地域内における交流型農業の推進に向けて、農業体験施設、直売所等の施設整備や温泉の効果的な活用について検討を進めてまいります。 また、情報通信の格差是正、高速・大容量の情報基盤整備を図るため、ケーブルテレビ網の整備を積極的に進めるとともに、交通体系の整備では、地域高規格道路宇部湾岸線を初めとした広域的幹線道路の整備を促進してまいります。 さらに、リサイクルポートの指定を受けている宇部港については、循環型社会にふさわしい静脈物流ネットワークの構築を目指すとともに、荷役機械の設置など効率的な物流基盤・機能の整備を促進してまいります。 二つ目としては、環境共生都市の実現です。 本年2月に京都議定書が発効し、今後、地球温暖化防止への国際的取り組みが本格化してまいります。その発効に先立ち、本市では24の産学官の団体で構成する「宇部コンビナート省エネ温室効果ガス削減研究協議会」を設立したところであり、今後は、情報、技術交換を通じて連携を強めながら、地球温暖化対策と環境分野における企業の技術力の向上、新規事業の創出を総合的・積極的に進めてまいります。 また、昨年2月に策定した宇部市地域省エネルギービジョンに基づき、公共交通機関の利用促進を図る「サイクル・アンド・ライド事業」や市営バスエコ定期券等の普及促進、学校や生涯学習等における省エネルギー教育の推進など、省エネルギーの推進、地球温暖化対策に向けた幅広い取り組みを、宇部市地球温暖化対策ネットワークと連携して展開してまいります。 また、グローバル500賞受賞都市として、今後とも国際環境協力を進め、宇部方式の手法を広く世界に向けて発信するとともに、環境教育と交流の拠点施設として、小野湖及び周辺の自然を活用したアクトビレッジおのの整備を引き続き進めてまいります。 三つ目としては、広域の中心都市としての整備充実です。 本市が今後とも広域の中心都市として、それにふさわしい求心力を備え発展を遂げていくためには、本市の顔といえる中心市街地に、活気と魅力を取り戻すことが重要であります。このため、現在市街地の整備と商業活性化のための事業を計画的に進めており、さらに今後は景観行政団体となり、良好な景観の形成、魅力ある街並みの創出に向けて景観計画の策定に取り組むとともに、条例の制定についても検討してまいります。 市街地の整備では、「宇部新川駅沖ノ山線」と「中央町地区」の両事業地域が隣接することから、にぎわいと回遊性のある商業地域の創出に向けて、景観、環境に配慮した基盤整備を一体的に進めており、引き続き、地元関係者の方々との協議を重ねながら、魅力ある街並みの整備に努めるとともに、整備地域の拡大に向けて、効果的な整備手法等を調査してまいります。 また、中心市街地の定住人口の回復に向けて、民間主導による都市型住宅の建設を促進するとともに、商業機能の強化につながる駐車場の配置や、各商店街がにぎわいづくりや販売促進のために行う取り組みを支援するなど、集客力向上につながる商業地づくりを、TMOを初め関係団体と一体となって取り組んでまいります。 また、中心市街地の核となる市庁舎の建てかえについては、PFIによる事業実施可能性調査を踏まえ、財政状況も勘案しながら、建てかえに向けてさらに検討を進めてまいります。 四つ目としては、地域コミュニティーの充実です。 近年、急速な少子高齢化や市民のライフスタイルの変化などにより、地域におけるコミュニティー意識の希薄化は、より一層深刻なものとなり、またその一方で、地域における安心・安全な暮らしに対する不安はかつてなく高まっております。 このため、今後本市においては、防犯、防災、福祉、環境など地域が抱える課題に対して、地域住民がより自主的・主体的に活動できる環境づくりを積極的に進め、分権型社会にふさわしい地域コミュニティーづくりを促進してまいりたいと考えております。 具体的な取り組みとしては、市民が積極的に市民活動に取り組めるよう、基金制度の創設や、全市民を対象とした市民活動保険に加入するほか、地域代表などで構成する地域コミュニティー検討委員会を設置し、地域の主体的なコミュニティー活動の推進に向けて全市的に議論を進めるとともに、地域における福祉活動を推進するため、地域福祉計画の策定を進めてまいります。 また、市民と行政との協働システムの構築や、エコミュージアムの手法を取り入れた歴史・文化の保存継承など、地域への愛着・誇りの醸成につながるコミュニティー活動を促進するとともに、コミュニティー活動拠点施設の一つとなる「(仮称)ふるさと学習館」の整備を進めてまいります。 以上が、将来に向けて持続的発展を遂げていくための本市の重点戦略プロジェクトであり、厳しい財政状況にありながらも、今後激化する地域間競争を見据え、積極的に推進してまいります。 また、多子世帯の子育て費用の軽減をはじめ、子育て家庭に対する支援を充実させるなど、次代を担う子供たちが健やかに生まれ育つための環境づくりや、高齢者が健康で活動的な生活を営むための、介護予防を初めとした在宅支援等の一層の充実、さらには、基礎学力の向上、豊かな人間性をはぐくむ特色ある学校づくりについては、今後とも市政運営における基本的な課題として、積極的に取り組んでまいります。 また、市民一人一人の人権が保障され、心のふれあう社会の実現に向けて、今後とも人権教育・啓発を行うとともに、男女共同参画社会の確立に向けた様々な施策についても、着実に取り組んでまいります。 さらに、平成23年の山口国体開催を視野に入れ、中央公園テニスコートの整備に着手してまいります。 以上のような重点戦略プロジェクトや施策への取り組みを強化するため、地域コミュニティーの充実、少子化対策としての次世代育成支援や緊急事態を想定した危機管理を所管する組織をそれぞれ設置するとともに、楠総合支所の事務分担の見直しを行うなど、組織体制の整備を行うこととしております。 水道・交通・ガスの各企業会計については、依然として厳しい経営環境にありますが、経済性の発揮と公共の福祉を増進するという公営企業の経営の基本原則にのっとり、健全な事業運営と市民サービスの向上に努めるとともに、今後、水道・ガス事業の一元化について、検討してまいりたいと考えております。 私といたしましては、本市のさらなる飛躍に向け、これまで以上に全職員の英知を結集して、求める都市像「活力とやすらぎに満ちた国際交流都市」の実現に取り組んでまいりたいと決意を新たにしているところであります。 どうか、市議会議員各位を初め、市民の皆様におかれましては、これまで申し述べました諸施策と提案について、深い御理解と御賛同を賜りますよう、心からお願い申し上げまして、平成17年度の施政方針といたします。 なお、ただいま議題となっておりますその他の議案の提案理由につきましては、慣例に従いまして、助役から説明をいたさせますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(杉山孝治君) 縄田助役。    〔助役 縄田 欽一 君 登壇〕 ◎助役(縄田欽一君) それでは、続きまして、その他の議案の提案理由について御説明申し上げます。 まず、議案第18号平成16年度宇部市一般会計補正予算(第6回)であります。 今回の増額補正の主なものは、退職者の追加に伴う退職手当、医療費の増加に伴う老人保健医療会計繰出金、実施見込みに伴う港湾整備県事業負担金及び国の補正予算に伴うNTT無利子貸付金償還時補助金を財源とした公債費等であります。 一方、減額補正の主なものは、児童手当扶助費及び乳幼児医療扶助費、金融機関貸付金、優良建築物等整備事業費補助金等で、補正額を2億5,826万1,000円とし、補正後の予算総額を645億7,062万7,000円とするものであります。 それでは、補正の概要について、歳出の主なものを申し上げます。 まず、各費目にわたる経常経費の減額補正は、諸経費の節減等によるものであります。 議会費については、議会運営に係る経費について決算見込額に合わせ補正するものであります。 総務費については、退職者の追加に伴う退職手当のほか、乗車人員の減少に伴う地方バス路線維持費補助金、参議院議員及び県知事選挙費、統計調査総務費等を決算見込額に合わせ補正するものであります。 民生費については、医療費の増加に伴う老人保健医療会計繰出金、児童手当扶助費及び乳幼児医療扶助費等を決算見込額に合わせ補正するものであります。 衛生費については、インフルエンザ等の予防接種委託料のほか、ごみ処理施設管理費等を決算見込額に合わせ補正するものであります。 農林水産業費については、土地改良県事業負担金及び農業集落排水事業会計繰出金等を決算見込額に合わせ補正するものであります。 商工費については、中小企業勤労者小口資金貸付金及び工場設置資金の融資に係る金融機関貸付金等を決算見込額に合わせ補正するものであります。 土木費については、実施見込に伴う港湾整備県事業負担金のほか、優良建築物等整備事業費補助金、小串土地区画整理事業会計繰出金及び下水道事業会計繰出金等を決算見込額に合わせ補正するものであります。 消防費については、常備消防費及び消防施設費を決算見込額に合わせ補正するものであります。 教育費については、彫刻展開催に向けた彫刻製作費補助金のほか、教育指導費、学校管理費及び学校建設費等を決算見込額に合わせ補正するものであります。 災害復旧費については、国の交付決定等に伴い、農林水産施設、土木施設及び公立学校施設等の災害復旧費を補正するものであります。 公債費については、国の補正予算に伴うNTT無利子貸付金償還時補助金を財源とする長期債償還金等を補正するものであります。 諸支出金については、交通事業会計補助金等を補正するものであります。 次に、歳入について主なものを申し上げます。 市税、地方譲与税、利子割交付金、地方消費税交付金、ゴルフ場利用税交付金、自動車取得税交付金、地方交付税、交通安全対策特別交付金、分担金及び負担金並びに使用料及び手数料については、本年度の収入見込額に合わせ補正するものであります。 国庫支出金及び県支出金については、合併市町村補助金及びNTT無利子貸付金償還時補助金を収入見込額に合わせ増額補正するほか、各事務事業の補助内示等に合わせ補正するものであります。 財産収入については、市有地売払収入等を収入見込額に合わせ補正するものであります。 寄附金については、社会事業費寄附金ほか12件257万3,000円の指定寄附金等を補正するものであります。 繰入金については、財政調整基金繰入金及び退職金基金繰入金等を補正するものであります。 諸収入については、楠町一般会計決算剰余金収入及び山陽地区消防組合精算金収入、金融機関貸付金還付金収入等を決算見込額に合わせ補正するものであります。 市債については、起債対象事業の実施見込みに合わせ建設事業債を補正するものであります。 次に、継続費については、平成16年度及び平成17年度の2カ年継続事業としての東山団地建替事業(平成16年度国債分)を実施見込みに合わせ事業費総額及び年割額を変更するものであります。 繰越明許費については、年度内に事業が完了しない見込みとなった22事業について、地方自治法第213条第1項の規定により平成17年度へ繰り越すものであります。 次に、議案第19号平成16年度宇部市公共用地造成事業特別会計補正予算(第1回)であります。 今回の補正は、歳出については、公共用地造成事業費及び公債費を実施見込みに合わせ補正し、歳入については、繰入金及び市債を補正するものであり、補正額を2,809万9,000円減額とし、補正後の予算総額を14億8,200万1,000円とするものであります。 次に、議案第20号平成16年度宇部市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3回)であります。 今回の補正は、歳出については、一般被保険者療養給付費等を実施見込みに合わせ補正し、歳入については、療養給付費等負担金及び繰入金等を補正するものであり、補正額を1億3,724万5,000円減額とし、補正後の予算総額を161億8,294万3,000円とするものであります。 次に、議案第21号平成16年度宇部市老人保健医療特別会計補正予算(第3回)であります。 今回の補正は、歳出については、医療給付費を本年度の見込額に合わせ補正し、歳入については、支払基金交付金、国・県支出金及び繰入金を補正するものであり、補正額を14億3,554万円とし、補正後の予算総額を209億820万3,000円とするものであります。 次に、議案第22号平成16年度宇部市介護保険事業特別会計補正予算(第3回)であります。 今回の補正は、歳出については、総務費を実施見込みに合わせ補正し、歳入については、繰入金を補正するものであり、補正額を442万1,000円減額とし、補正後の予算総額を113億2,057万4,000円とするものであります。 次に、議案第23号平成16年度宇部市交通事業会計補正予算(第3回)であります。 今回の補正は、収入額及び支出額を実績に基づいて補正するものであります。 収益的収支については、乗合自動車収入の減額、車両修繕費、その他の経費の見直し等を行った結果、当年度純損失は5,923万5,000円となり、当年度未処分利益剰余金は2億5,619万2,000円となる見込みであります。 また、資本的収支については、県補助金及び建設改良費を増額した結果、資本的支出の予定額は6,481万6,000円となり、この財源は補助金収入186万円及び内部留保資金6,295万6,000円で補てんすることといたしました。 次に、議案第24号平成16年度宇部市ガス事業会計補正予算(第2回)であります。 今回の補正は、収入額及び支出額を実績に基づいて補正するものであります。 収益的収支については、製品売上及び器具販売収益等の減額、原料費の増額並びに器具販売原価、委託作業費、その他の経費の見直し等を行った結果、当年度純損失は2,178万9,000円となり、当年度未処分利益剰余金は9,181万2,000円となる見込みであります。 また、資本的収支については、工事負担金及び建設改良費を減額した結果、資本的支出の予定額は5億2,794万7,000円となり、この財源は企業債、工事負担金等の収入2億9,598万7,000円及び内部留保資金2億3,196万円で補てんすることといたしました。 次に、議案第25号平成16年度宇部市小串土地区画整理事業特別会計補正予算(第2回)であります。 今回の補正は、歳出については、小串土地区画整理事業費及び公債費を補正し、歳入については、繰入金、財産収入及び市債等を補正するものであり、補正額を1,665万7,000円減額とし、補正後の予算総額を13億22万6,000円とするものであります。 繰越明許費については、年度内に事業が完了しない見込みとなった事業費を地方自治法第213条第1項の規定により、平成17年度へ繰り越すものであります。 次に、議案第26号平成16年度宇部市下水道事業特別会計補正予算(第5回)であります。 今回の補正は、歳出については、下水道管理費、下水道管渠施設事業費及び公債費等を補正し、歳入については、受益者負担金、下水道使用料、国庫支出金、繰入金及び市債等を補正するものであり、補正額を3,643万2,000円減額とし、補正後の予算総額を83億861万1,000円とするものであります。 繰越明許費については、年度内に事業が完了しない見込みとなった事業費を地方自治法第213条第1項の規定により、平成17年度へ繰り越すものであります。 次に、議案第27号平成16年度宇部市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3回)であります。 今回の補正は、歳出については、農業集落排水建設費及び公債費等を補正し、歳入については、農業集落排水使用料、繰入金及び市債等を補正するものであり、補正額を1億369万3,000円減額とし、補正後の予算総額を4億391万2,000円とするものであります。 繰越明許費については、年度内に事業が完了しない見込みとなった事業費を地方自治法第213条第1項の規定により、平成17年度へ繰り越すものであります。 次に、議案第28号平成16年度宇部市水道事業会計補正予算(第2回)であります。 今回の補正は、収入額及び支出額を実績に基づいて補正するものであります。 収益的収支については、工事負担金等の増額及び諸経費等の見直しを行った結果、当年度純利益は2億9,313万4,000円となり、当年度未処分利益剰余金は7億3,855万3,000円となる見込みであります。 また、資本的収支については、配水管移設工事に伴う工事負担金等を見直し、配水施設費等を減額した結果、資本的支出の予定額は19億2,075万6,000円となり、この財源は、企業債、工事負担金等の収入5億5,313万7,000円及び内部留保資金13億6,761万9,000円で補てんすることといたしました。 次に、議案第29号宇部市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例制定の件であります。 これは、地方公務員法の一部改正に伴い、人事行政の運営等に係る状況の公表に関する条例を整備するものであります。 次に、議案第30号宇部市長等の給与に関する条例及び宇部市特別参与設置条例の一部を改正する条例制定の件であります。 これは、諸般の事情を考慮し、市長等の給料について減ずる期間を、平成18年3月まで延長するものであります。 次に、議案第31号宇部市手数料徴収条例中一部改正の件であります。 これは、諸般の事情を考慮し、手数料の額の見直しを行うとともに、地方公共団体の手数料の標準に関する政令等の一部改正に伴い、浮き屋根を有する屋外タンク貯蔵所に係る手数料に関する規定、その他所要の整備を行うものであります。 次に、議案第32号宇部市基金の設置、管理及び処分に関する条例中一部改正の件であります。 これは、市民活動団体が実施する公益性の高い事業への支援に要する経費の財源を確保するため、市民活動支援基金を設置するものであります。 次に、議案第33号宇部市国民健康保険条例中一部改正の件であります。 これは、地方税法及び国民健康保険法施行令の一部改正に伴い、所要の整備を行うものであります。 次に、議案第34号平成十七年度分から平成十九年度分までの楠地区における宇部市国民健康保険料に関する条例制定の件であります。 これは、厚狭郡楠町との合併に伴う宇部市国民健康保険条例の適用の経過措置に関する条例の規定に基づき、平成17年度分から平成19年度分までの楠地区の国民健康保険料について条例の整備をするものであります。 次に、議案第35号宇部市国民健康保険高額療養費基金条例廃止の件であります。 これは、諸般の事情により、宇部市国民健康保険高額療養費基金を廃止するものであります。 次に、議案第36号宇部市環境保全条例改正の件であります。 これは、本市の環境保全施策体系の見直しに伴い、条例の見直しを行うものであります。 次に、議案第37号文化財保護法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例制定の件であります。 これは、文化財保護法の一部改正に伴い、所要の整備を行うものであります。 次に、議案第38号宇部市中央卸売市場業務条例中一部改正の件であります。 これは、卸売市場法の一部改正等に伴い、所要の整備を行うものであります。 次に、議案第39号宇部市農業委員会に関する条例中一部改正の件であります。 これは、農業委員会の統合に伴い、選挙区の区域、各選挙区において選挙すべき委員の定数その他の見直しを行うものであります。 次に、議案第40号宇部市営住宅条例中一部改正の件であります。 これは、中央町第六借上住宅の新設に伴い、所要の整備を行うものであります。 次に、議案第41号宇部市下水道条例中一部改正の件であります。 これは、排水区域外に係る土地の所有者等が公共下水道を使用する場合における取り扱いに関し、規定の整備を行うものであります。 次に、議案第42号山口県自治会館管理組合への加入についてであります。 これは、県内市町村の合併の状況を踏まえ、市町村相互の連携強化を図るため、県内全市町村が平成17年4月1日から山口県自治会館管理組合に加入することに伴い、本市が当該組合に加入することについて、地方自治法第290条の規定により市議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第43号市町村の廃置分合に伴う山口県市町村災害基金組合を組織する地方公共団体の数の減少についてであります。 これは、県内市町村の合併に伴い、山口県市町村災害基金組合を組織する地方公共団体の数の減少について、地方自治法第290条の規定により市議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第44号宇部市過疎地域自立促進計画(平成16年度)の変更についてであります。 これは、宇部市過疎地域自立促進計画(平成16年度)を変更することについて、過疎地域自立促進特別措置法の規定により、市議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第45号宇部市過疎地域自立促進計画(平成17年度~平成21年度)の策定についてであります。 これは、宇部市過疎地域自立促進計画(平成17年度~平成21年度)を策定することについて、過疎地域自立促進特別措置法の規定により、市議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第46号宇部市土地開発公社定款の変更についてであります。 これは、土地開発公社に係る業務の範囲の拡大に伴い、宇部市土地開発公社の定款を変更するものであります。 次に、議案第47号土地取得の件であります。 これは、流通施設用地として土地を取得するものであります。 以上で、提案理由の説明を終わります。 よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(杉山孝治君) 以上で、市長の施政方針演説及び議案の提案理由の説明は終わりました。 以上で、本日の日程は全部終了いたしましたが、この際、念のため申し上げます。 市長の施政方針演説及び議案に対する質疑並びに一般質問の通告書の提出は、本日の本会議終了後から3月3日の午後4時30分までとなっております。 諸君の御協力をお願いいたします。──────────────────────────────────────── ○議長(杉山孝治君) 本日は、これにて散会いたします。───── 午前10時43分散会 ───────────────────────────────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。  平成17年3月1日              宇部市議会議長   杉 山 孝 治              宇部市議会議員   岡 村 元 昭              宇部市議会議員   田 中 敏 弘...